2017-06-29

【蔵書紹介・大田昌秀さんの著書】


先日亡くなられた元・沖縄県知事の大田昌秀さんによる『総史 沖縄戦』。復帰10周年に際して刊行された写真記録で、米軍が撮影した記録写真を中心に、沖縄戦の様子を伝える写真が200ページあまりの本編ほぼ全ページに掲載されています。沖縄戦についてより多角的・重層的に理解されて欲しいとの意図で制作したそうです。(下の写真は刺激が強いので小さめにご紹介させていただきます)




ページをめくっていくとつい最近見覚えのある写真が。つい先週公開されたばかりの映画『ハクソー・リッジ』の舞台として広まっている1枚も掲載されていました(本書のキャプションでは「首里・大名高地」とありますが)。



ジャーナリスト・政治家として平和の大切さを訴え続けた大田昌秀さん。7月26日には県民葬が予定されているそうです。本書に興味を持たれた方はゆいまーる沖縄本店にて、ぜひご覧になってみてください。

本日木曜は定休日です。明日以降のご来店をお待ちしています。

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2017-06-25

【イベントレポート】aimun新作リリース企画「琉球藍を見る・知る・育てる」


ゆいまーる沖縄のオリジナルブランドaimunから、新作のポーチを販売スタートしました!名前はaimun block pouch <アイムン ブロック ポーチ>。

blockとは花ブロックのこと。花ブロックとは、沖縄で独自に発展した建築資材で、台風などの暴風から家を守り、風やほどよい陽射しは通すというデザイン性も機能性も抜群なものです。50年以上も前から生産されており、今では沖縄のいろいろな場所で見つけることができます。


今回リリースしたポーチはA5サイズくらいのシンプルなフォルムのポーチです。パキッと浮き立つ花ブロック模様で、クラッチバッグ風に使うのもおすすめです。
ウォレットやキーケースなど貴重品を入れて、ちょっとお出かけや車から降りる時など重宝します。暮らしのなかに、沖縄の風景をひっそり、とり入れてみませんか?



さて、ここからは少し、イベントのレポートをお伝えします。
今回新作リリースを記念して、6月24日にイベントを開催。
琉球藍を見る・知る・育てると題してトークイベント&琉球藍の苗の販売を行いました。

aimunは琉球藍のプロダクトを開発・販売するブランドですが、欠かせない天然染料「琉球藍」という植物そのものの生産が減少傾向にあることをうけ、植え付けのお手伝いや生産現場の情報発信もしてきました。

この日は、琉球藍の今と未来 - 伝統工芸 × デザイン から生まれるもの -と題してトークイベントを開催。
染料としての琉球藍に興味のある方や、ご自分のベランダで育て始めているという方、また私たちと同じように減少の一途を辿っていることに危機感を持ちはじめている方、学校関係で教育の現場で活かせないかと思い参加したという方、さまざまな方々がご参加くださいました。




2017-06-13

新商品 香袋

ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>(直営の実店舗)に、かわいらしい柄の和紙に香りを包んだ「香袋」が新しく登場しました。


たきもの屋薫る風さんの、手作りの香袋。

ヤマクニブー(和名:モロコシソウ)が含まれているので、とても懐かしい気持ちになる香りです。古くから衣服の虫除けに効果があるとされ、着物などの間に挟んで用いられました。

芭蕉布が普段着だった時代は、シークヮーサーの絞り汁でゴシゴシ洗いした芭蕉の着物を水で晒し、パリパリに乾かしてからヤマクニブーを間に挟んでしまっていたそうです。

薫る風さんによると、シークヮーサーとヤマクニブーの香りが混ざり合って、なんとも言えないよい香りだったと言われているそうですよ。

タンスの中はもちろん、おうちの中の落ち着きたい空間や玄関など、香りを決めておきたい場所に置いておくと、気分に合った使い方ができます。


サイズ感はご覧の通り。
柄がたくさんあるので、現在では実店舗のみでの取り扱いです。

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------------------------------------------------ 店長 嘉陽 -----------

2017-06-10

琉球藍のはなし① aimun新作リリース企画「琉球藍を見る・知る・育てる」

6月24日土曜日、琉球藍のブランドaimunの新作リリース企画を南風原町宮平のゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>にて行います。


この企画は、aimunの新作であるポーチのお披露目とともに、琉球藍そのものやプロダクトを見てもらい、知ってもらい、育てたい方には苗木を販売して育てて頂く、という内容になっています。

ちょうど先日、琉球新報の長嶺記者が伊野波藍製造所と琉球藍のことを取り挙げ、ところどころで話題にのぼりました。私はLINEの琉球新報ニュースでトップ画像に仲西さんが写っておられるのを拝見して、驚くと同時にとても多くの方に目に触れるニュースになったのだ、と少しだけ嬉しくも思いました。

そのあと沖縄タイムスさんでも取り挙げられ、より多くの方がこのニュースを目にしたことと思います。


上の写真は、2015年の春に琉球藍の収穫の手伝いに行った際に撮影した写真です。このときすでに80代の生産農家さんが一人で収穫した軽トラ一台分の琉球藍を納品しに来た時の様子。

伊野波藍製造所のとても大きな藍甕には、3から4トンくらいの藍葉を入れるのが作業効率上よいそうです。その量は染料としての藍の需要とも見合った量。

そのため一気に収穫して一箇所に集め、大掛かりな漬け込みの作業が始まります。
上の写真の収量は200kg弱でした。


とある山の琉球藍の畑はこんな感じです。この時は4名も一緒に作業することができたので捗りました。

さて、6月24日の企画へ向けて、琉球藍のことを多方面から調べようとしていますが、文献などは少ないようです。

沖縄には他にもたくさんの草木染め染料がありますから、多くの染色家の方がおっしゃるように、数ある染料の中の一種として捉えられてきたのが通例です。

ですがその「名脇役」にスポットライトが当たり始めており、琉球藍の価値は高まりつつあると感じます。そこに生産が追いつかないのが現状のようです。


琉球文化社『琉球の文化 第二号』1972年発行
の中に、故・大城志津子さんの琉球藍に関する文章がありました。

今でこそ藍づくりは特定の人の手に委ねられているが、昔はごく普通に、自分の屋敷内とか畠のまわりの木蔭などに藍草を植えて、それを自ら製造し、そして染めたものである。現在では普通の店先にもいろいろな色使いをした反物が出廻っているけれども、戦前の着物といえば、首里の特殊なもの以外は殆んど藍染めであった。だから当然あの頃の女性は、晴着にしろ、普段着にしろ、藍染めの着物を持っていたものである。

今回のaimun新作リリース企画の中で行う苗木の販売は、ゆいまーる沖縄で初めての試みです。

ですが、大城志津子さんが書きのこしているように、かつてはこうしてそれぞれの家で屋敷内に植えて、自ら製造したという暮らしの中の琉球藍の姿があった。

瑞々しく目を潤すこの琉球藍のある風景は、きっと豊かな暮らしを彩っていたことだろう、と思います。

根拠はありませんが、このような一つの植物から暮らしの在り方を想像してみることで導き出せる「本当の豊かさ」があるのではないか、と考えます。


今回発表する新作はカジュアルなポーチです。
普段づかいしたくなる、沖縄の風景を秘めたプロダクト。
小さなきっかけから、より良い繋がりが生まれることを願って、企画を実施します。

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------------------------------------------------ 店長 嘉陽 -----------

2017-06-08

かりゆしウェアのニュース

沖縄タイムスさんの記事によると、衆議院の本会議で沖縄版クールビズ「かりゆしウェア」の着用が認められることとなったそうです。蒸し暑い夏に合った快適な服装でお仕事ができるのはいいことですね!ぜひ民間にも広がって、熱い夏のお仕事がちょっとだけ楽しくなることを期待しています。

ゆいまーる沖縄本店では実店舗・WEBの両方でかりゆしウェアを取り扱っております。すべて弊社のオリジナルデザインなので、きっとかぶりにくいはず。父の日も間近に迫る今、ぜひ一度ご覧ください!
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/…/yuimarlu…/c/kariyushi2017

なお、実店舗は本日は定休日でございます。
明日以降のご来店をお待ちしております。
(松田)
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ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/c/storageandlab#access