2020-01-25

「首里城再建に関わる 1」

【首里城再建の年明け、今だから、知って、感じて、繋いでいく】


初めまして、
ゆいまーる沖縄 スタッフのミゾロです。
沖縄へ移住、ゆいまーる沖縄に入職してようやく1年が経ちました。
仕事を通じて、沖縄の歴史や文化、工芸など多くの事を日々学んでいます。




さて、今回2020年、年始め
ゆいまーる沖縄では、
昨年10月31日に起きた、首里城の火災を受け、

改めて「首里城とは何なのか」  
「首里城の歴史やこれまでの役割」
を知るイベントを開催しました。




琉球歴史案内人として、ラジオやテレビで引っ張りだこの
賀数仁然さんをお招きし、ご講演して頂きました。




首里城火災の被害状況や、現状、
火災後、なんとも言い表せない喪失感が県民の心に生まれ、
どうしてここまで、この地に住む人々の心を掴んでいるのか・・・
歴史を紐解く所から話は始まります。







琉球王朝がどの様な国で、どの様に繁栄してきたのか
沢山の貴重なスライド写真と共に、
笑いを交えながら、分かりやすくお話して頂きました。




歴史上の人物達を「◯◯先輩」と話す賀数さんのトークは
先人達と、現代に生きる私達を、
より身近な存在として近づけてくれました。







「海に囲まれた小さな国、金属の採れない国が、ここまで繁栄すること自体が奇跡だった」
と何度も繰り返す賀数さん。

小さく、資源のない国だからこそ、
他国に敵を作らず、独自のコミュニケーションで絆を深めながら、
交友関係を結んできた背景を知ります。

また「レキオ グランデ(偉大なる琉球)」と呼ばれるほど、
他国からも一目を置かれる存在であった事も分かりました。










ゆいまーる沖縄で働く私にとって、
この沖縄の地で、様々な工芸品が生み出されてきた歴史のお話は、
とても興味深い内容でした。



世界最古の工芸品「釣り針」が沖縄で発見された事や、



琉球王朝時代には交易が盛んに行われており、万国の様々な珍しい品が行き来していた事や、
紅型のルーツとなった「インド更紗」の話など・・・

琉球は、他国の文化をうまく受け入れ、独自の形にカスタマイズしていく、
知恵と技術に長けていた様です。






そして話は戦後へ、
焼け野原となり、多くの人の命が犠牲となった沖縄戦。

全てを失い、厳しい状況下の時にこそ、
自分達の根っこをみつめ、しなやかに復活を遂げてきた戦後、沖縄の歴史を振り返りました。



戦争で焼失してしまった首里城。
漆、赤瓦、飾りの陶器・・・・
沢山の職人さんの想いと技術の結晶であり、沖縄最大の総合芸術でもありました。


全てを失った時だからこそ、
琉球の誇れる「紅の城」を再建させたい想いは大きくなり、
戦後、うちなんちゅの心を結んできた大きな存在こそが、
「首里城」だったのかもしれません。








今回のイベントには162名もの方々に参加して頂きました。
参加にあたり、事前、終了後のアンケートを実施させて頂き、
たくさんの方にご回答頂きました。 本当にありがとうございました。

 
参加者の皆さんのアンケートに目を通させていただいたり、
参加してくださった方や、スタッフとも後日、意見を交換する機会もありました。


それぞれの感じたことを共有し、考え、
自分にできる事を少しずつでも形にしていく事がとても大事だと感じました。





これから長く続く、首里城再建に向けて、ゆいまーる沖縄は、

今後も、継続的に首里城再建に向けた取り組み、イベントを開催していきたいと考えています。






また、今回のトークイベントの参加費、販売していた商品の売上の一部は

「首里城美術工芸品収集復元チャリティー」へ寄付致します。(2月予定)






首里城正殿や龍頭棟飾をモチーフとした「紅型工房染虫のマース袋」






首里城の表情をあらゆる方向から見つめ描かれた 「あんぱくさんの絵葉書」







いしみね工房さんの「守礼門コースター」






こちらの3つの商品に関しては、
継続的にチャリティー商品として、ゆいまーる沖縄本店、オンラインショップ、
空港店Dear Okinawa,にて販売しております。

http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/bingatacoaster



今後、首里城に関するイベントなどの情報も、こちらでお伝えできれば、と思います。




最後までお読み頂きありがとうございました。



(ミゾロ)





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店舗情報
---------------------------------
ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
島尻郡南風原町宮平652
tel ‪098-882-6995‬
営業時間 11:00-18:00
定休日 木曜日
---------------------------------
那覇空港店 Dear Okinawa,
https://dearokinawa.com/
那覇市鏡水150番地
那覇空港 新連結ターミナルビル2F
営業時間 7:00-20:30
---------------------------------








2020-01-18

【 お店ができた時のこと 2 】




みなさん、こんばんは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です。


お店ができたときのことを振り返るブログをはじめました。
二通めは、南風原町という場所のことを。


みなさんは
沖縄の南風原町(はえばるちょう)といえば
何を思い浮かべるでしょう。


私が小学校のとき授業で習った記憶があるのは
「沖縄で唯一海に面していない市町村」ということ。
でも、だからどんな町?ということは教わった記憶がありません。


物件が決まった最初のころ、
私自身は南風原のことをあまりよく知りませんでした。


国道329号線が通っていることや
南風原イオンがあることくらい。
(私が高校生の時は南風原JUSCOで、
南風ジャス、とか呼んでいました)
通りにパチンコ屋さんや大型家具店などが多く
大きな商業施設がたくさんあるイメージもありました。


せっかくこの土地に新しくつながるのならば
いろいろ知りたい。
というわけで、行ける時にはいろいろめぐりました。


トップの写真は、南風原町の石獅子をめぐり
歩き回ったときの一枚。
南風原町照屋の石獅子です。

民家が続いたあと、さとうきび畑などがあって
静かな道のそばにたたずんでいます。

そしてこちらは
南風原町本部(もとぶ)の石獅子。




日常生活の中で使われている道の脇に
ひっそりと置かれています。


真横から見るとこんな感じ。




早朝、もしくは夕方の日暮れ時に
この南風原町本部あたりを歩くと
織物をしている方が綛(かせ)などを持って
歩いている姿を目にすることができます

またタイミングがよければ
糸張りをしているところが見れたり
シャーラトントン、織物を作っている音が聞こえたり。

なぜなら南風原町は「かすりの里」
と呼ばれる、伝統工芸品琉球かすりの産地だからです。
かすりロードもぜひご覧ください。


さて、お話を石獅子に戻します。




よく沖縄土産でシーサーをお選びいただきますが
そのルーツとなっているのが「石獅子」です。

最初は各家ではなく、各集落の道の角や
小高い丘の上など
集落を災厄などから守るために
山火事などがあった方角を向いて置かれたのがはじまりだそうです。


ここ南風原町はたくさんの石獅子が残っていて
今でも集落を散歩すると見つけることができます。


石獅子がたくさん、しっかりと残されている時点で
「南風原ってなんか、おもしろそう!」
と思ったのがスタートでした。


昔から、地域の人々がこうしたものを残してくれて
しかも今でも観光協会の方々を筆頭に
地元のみなさんがガイドをしていたりします。






こちらの写真は、南風原町役場で最初に見た時に撮った
「飛び安里」の翼のレプリカ。
「飛び安里」とは
人類史上初の有人飛行に成功したと言われる親子のことです。


ゆいまーる沖縄の引っ越しが確定してからは
代表取締役社長の鈴木とともに南風原町役場や
観光協会、商工会さんなどご挨拶に伺いました。


今日はここまで。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます<(. .)>


(嘉陽)
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ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
島尻郡南風原町宮平652
tel ‪098-882-6995‬
営業時間 11:00-18:00
定休日 木曜日
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https://dearokinawa.com/
那覇市鏡水150番地
那覇空港 新連結ターミナルビル2F
営業時間 7:00-20:30
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2020-01-13

【 お店ができた時のこと 1 】





こんばんは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です

2019年の12月19日で
この場所ができてから4年を迎えました

あ゛!!!という間の4年なので
うまくできなかったことや
成長した軌跡みたいなもの
やっと解ってきたコンセプトを具現化するコツ

すこしずつ振り返っていこうと思い
久しぶりに書きます

最初は、建物・場所のことから




ゆいまーる沖縄株式会社は
ここ南風原町宮平に来る前は
浦添市前田にありました。
消防署の近く、伊藤園さんとの間。
今では浦添前田駅があるあたりです。

お借りしていた物件を出ることになり
那覇を中心にいろいろな場所・物件を探し回りました。

首里によさげな物件があったことも
中城村に行ってもいいかもね、
なんて話したことも

ありました。




そんな時、ご縁あって見つかったのが
今のこの、建物。

2年近く空いていたそうで
その前までは薬のあおいさんが
その前は車屋さんだったり
居酒屋さんだったりしたそうです

今は本店の場所のご説明のとき
わかりやすいように
「 真っ白い3階建の建物の1階です 」
とお伝えしているのですが
実は私たちのフロアは2階。



1階にはウォーターサーバーや
業務用の足元マット、清掃用モップなどを
展開している「とまとコーポレーション」さんが入っています




↑この写真も、今の本店の店内。


位置を説明すると
外からお店に向かった時
うちは入り口が2つあるのですが
右側の入り口のほうです。

もともと1階と2階がつながっていたので
下へ降りる階段があったのですが
ツーフロアを使うほど大きな規模ではない
ということで南新物産さんと交渉し
2階だけを貸していただけるようにお願いしました。

そうして、嬉しいことに、すぐ
1階には、とまとコーポレイションさんが入りました。

私たちも今もお世話になっていて
ウォーターサーバーやモップ
納品口に敷いている大きなマットなど
定期的にきれいにしていただいています。
台風の時などは臨機応変に対応していただき
とても助かっています。




お店は2015年12月19日に始まりました
(プレオープンは17日でした)が
お店の後ろの方にある事務所・倉庫すべての
社屋移転は11月に行っていました。


外観・内装のデザインは、
沖縄県内のさまざまな建築デザイナーさんを
お尋ねしてお話を聞いて、

最終的には3者コンペをお願いして
最終決定。
浦添市のLuftさんにお願いをしました。


施工はOMEKASHI KOJO こと、
豊見城市の大和産業さん。

電気関係は沖縄市のBanana conceptさん。

いろいろな方のお力をいただきながら
とても素敵な場所を作ることができました。


このお店の作りはじめのとき、思ったことがあります。


フロアー全体には、床にタイルが張られていたのですが
お店の箇所だけきれいにタイルを剥がしてもらいました。

なので、店内はモルタル剥き出しにして
ある程度平面になるように、
なめらかに平らに磨きを入れてもらいました。


最初の写真にある大きな肌色の袋たち
あれは全て剥がしたタイルです。

分解も溶解もできないため
産業廃棄物としてどこかへ運ばれて埋められるそう。


このお店の作りはじめのとき、思ったこと
それは
ずっと使い続けられる場所にしよう
ということ。

それから
なるべく、なるべく、自然に還る道具を使おう
ということ。

でした。

張り重ねたタイルたちが処分できず
どこか知らない土地へ持っていかれて埋められる
それは、良くない。


そう思ったけれど、
その時はどうしようもなかったので


これからこの場所で生み出されるものは
なるべく、なるべく、自然に還るもの
永く永く使われるもの
いつまでも大切にされるもの
であるように。

思う通りにできないこともあるのですが
目指すものがあるかどうか、は大事。

そんな思いです。

今日はここまで。。。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!


(嘉陽)
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