2020-02-29

【 お店ができた時のこと 6 大きな看板の撤去 】


こんにちは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です。

お店ができたときのことを振り返り
共有するブログ。
6通めは、検討した末に撤去してもらった
「鉄の大きな看板」のことを。





この写真は、オープンしてしばらく経ったころの
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>の外観です。


杉の木枠の入り口にするかどうかは、
内装を決めていく時に話し合いました。


Luftの真喜志奈美さんがご提案してくれました。
アルミサッシのような素材もできるし、
木の枠でもできる。


木だと、半年に一回ほどは手入れが必要だし
溝の作りもすこし甘くなるかもしれない。


だけど、この国道329号線沿いの
ギラギラした看板のこの通りで
私たちが表現したい雰囲気はどんなものか


「印象がどうなるか」考えながら話し合いました。


それを考えることは、私たちが
「どんなお客さんたちと繋がりたいか」
を考えることでもある、ということを
関係者のみなさんに教えていただきました。


結果、木の枠で進めていただくことになりました。
手仕事の品々を扱う、そのテーマに近い、素材感。
鉄製のものに比べたら、やわらかく温かみのある質感。


それを、いいな、と思ってくれる人に入って来て頂けたら。
そういう雰囲気を素敵だなと感じてくれる人に、入ってきて頂けたら。


そんな思いから、木の枠にしました。


それから、
鉄製の大きな看板があったのですが


大家さんからは当初、これをぜひ使ってほしい、と言われました。


撤去するのにも費用がかかるし
お店をやるなら、この通りを通る人に
新しい場所ができたことをお伝えするチャンス。






長年、南風原町宮平の近隣にお住まいの方は
見覚えがあるかもしれません。


このような看板がありました。


塀は、一部壊れていたので直してもらっている途中 ↑ 





直す前はこんな感じ。

職人さんの手技って、すごいです。

気持ちよくまっすぐに積み上げられ、今ではとてもきれいな塀です。




さて話を看板に戻します。




看板についても、何度か話し合いました。

30年近く続いている会社であっても
今まで卸売業がメインなので、
地元エンドユーザーの方々への認知度はほとんどありません。

だからこそ、看板、出したいよね、と。


でも、このとても大きな鉄の看板は
私たちが表したい雰囲気を表すのは難しいのでは。


書体とか色とかを工夫したら、どうにかなるかも。
でも、、などと、
何度も往復するような話し合いをした記憶があります。


最終的には、
これほど大きな鉄の看板では
私たちが表現したい雰囲気は
表せないという結論に至りました。


この通りで軒並み見える看板と
同じ雰囲気を追加したいわけではない。


木の枠にした入り口が
そっと自然にそこにあるだけでも
感じ取ってくれる方々はいるはず。


いろいろな思いを出し合って
まとめてみて
最終的には、大家さんに撤去をお願いしました。


大家さんも受け入れてくださって


今のような外観に至っています。




(嘉陽)
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店舗情報
---------------------------------
ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
島尻郡南風原町宮平652
tel 098-882-6995
営業時間 11:00-18:00
定休日 木曜日
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那覇空港店 Dear Okinawa,
https://dearokinawa.com/
那覇市鏡水150番地
那覇空港 新連結ターミナルビル2F
営業時間 7:00-20:30
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2020-02-16

【 お店ができた時のこと 5 携わってくれた方々 】



こんにちは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です。

お店ができたときのことを振り返り
共有するブログをはじめました。

5通めは、たくさんのお力添えを頂いた
「建築に携わる方々」のことを。

トップの写真は
建物の壁全体を真っ白に塗り替える作業が終わった直後の写真。

ペンキ屋さん・足場を組み立てる足場屋さんを始め、
木工屋さん・ガラス屋さん・電気屋さんなどなど
実にたくさんの業者さんが関わっていることを
目の当たりにしました。




工事がスタートしてからは、
こまめに現場へと足を運びました。


壁の色は
大家さんが私たちの要望を取り入れてくださって、
他の色は何も入れずにとにかく真っ白な色に


現場でいろいろな人が作業をしていて、
普段見たことがない道具がたくさん。
ペンキも、丸いペンキ缶しか見たことがなかったのですが
とにかく大量に塗るため
こんな大きな四角い缶にたくさん白いペンキが入って
でもそれもすぐ塗り終えてはどんどんなくなっていく。


当たり前かもしれませんが
見ていると面白い光景だと感じ、
作業している職人のみなさんがとってもカッコ良く見えました。




こんなに脚立がたくさんあるのも見たことない。(笑)




平たく立てかけられていた
ただの板に見えたものたちが
数十秒で作業台になったときの写真。




まだ、木枠の入り口がないとき。




作業がどんどん始まるころ、
「いろいろな人が現場に関わるので
常に現場を見ておいたほうがいい」
とアドバイスをもらいました。

なぜかというと
たくさんの人が関わっていると
どこかで伝達内容がすこしずれたり
汲み取ってもらったと思った事柄が
どこかで漏れてしまってちょっと違う、というようなことが
あったりするからです。

一度作ったものをあとで直すなんてとても大変。
非常に大きな経費がかかっているし、
この先ずっと社員たちのいる場所です。

出来る限り、私たちの希望通りに、
もしくは、私たちが気がついていない点をどんどん指摘してもらえるように
会話を増やすよう意識していました。




現場を見てちょっとでも不明な点があれば
「これはどこにつながるのですか」
「これは何の穴ですか」
「なんという素材ですか」
「ここはこういうふうにはできませんか」
など、気になることを質問していました。




「すごい道具ですね」
「こんなやり方があるんですね」
素敵だと思ったり感動したことを
現場の職人さんに伝えるのも意識していました。
私からの感謝の気持ちもあるし
この私たちの場所作りの案件について
いい仕事をしてほしい という
思いを伝えるためでもありました。


引越しのプロジェクトは
以前の居場所の整理整頓もしながらの中で
とてもバタバタと精神的にも消耗しましたが
新しい場所づくりという希望は
いろいろな人の手を取ってエネルギーをもらいながら
進めていくことができた気がしています。


さて
本日は、ここまで。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。



(嘉陽)
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店舗情報
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ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
島尻郡南風原町宮平652
tel 098-882-6995
営業時間 11:00-18:00
定休日 木曜日
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那覇空港店 Dear Okinawa,
https://dearokinawa.com/
那覇市鏡水150番地
那覇空港 新連結ターミナルビル2F
営業時間 7:00-20:30

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2020-02-09

【 お店ができたときのこと 4 ロゴとエレメント 】



こんにちは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です。

お店ができたときのことを振り返り
共有するブログをはじめました。

4通めは、ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>
のロゴマーク・エレメントのことを。


ゆいまーる沖縄の顔にもなっている
ガラスと木枠の入り口。

夜の方がわかりやすいのですが
ガラスに何かが描かれいるのをご存知でしょうか。

描かれているのはこれ


これは、ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>を表すマークです。

糸と糸をどこまでも長くつなげていくために
機結び(はたむすび)という結び方があるのですが
その「結びめ」をモチーフにしています。


山を描いている1本の糸と
くるんと巻きついているような1本の糸が
合わさって、あとはキュッと結べば繋がって1本の糸となる。
その直前の状態です。


ゆいまーる沖縄の「ゆい」は、結ぶ・結い(ゆい)という意味です。
そして、この場所も
アイテムとここに訪れる人はもちろんのこと
作り手同士や、訪れる人同士など
いろいろな結びつきが生まれることを願って立ち上げました。


また、ここ南風原は「織物の町」でもあり
今でも機織(はたおり)の音が聞ける町です。
機結びも、もちろん日常的に手仕事の中で行われています。


こうした意味合いを持って
「結びめ」のマーク・エレメントが生まれました。


そして
このマーク・エレメント作りの考え方やヒントを教えてくれたのがが
think of の金城博之さん。

マークのモチーフを何度も書いてくだったのが
國場陶芸の國場一さん。


國場さんは、大宜味村の共同登り窯で
やちむんを制作している職人さんです。

赤絵の技法を得意とし、伝統的な作りのやちむんを
長年作り続けています。


こうしてパートナー的存在の皆さんからもお力添えをいただきながら
社内でも何度も話し合ったり、すこしずつディテールを整えたりして
ロゴ・エレメントが完成しました。


本日は、ここまで。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

(嘉陽)
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http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
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営業時間 7:00-20:30

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2020-02-02

【 お店ができた時のこと 3 場所の名前のこと 】




こんばんは。
ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>店長です。

お店ができたときのことを振り返り
共有するブログをはじめました。

3通めは、ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>
というこの場所の名前のことを。


ゆいまーる沖縄株式会社の
社屋移転に伴ってスタートすることになった本店。

移転のプロジェクトがスタートするにあたり
社員の定例ミーティングもスタートしました。

通常の業務が終わったあとの、夜のミーティング。
ハードな日々でしたが
未来のことをみんなで話し合う時間は充実していて
いろいろな考えや意見が飛び交ったのを覚えています。

ホワイトボードが真っ黒になるくらいアイディアで埋め尽くされたり
時間が足りなくてみんなで夜食のピザを食べながら話したり。

今では懐かしい思い出。

新しくできる直営店の名前については
最初、いろいろな案が出ました。

ひと息つける場所にしたいからイーチ
人と人とのつながりを生み出す(織りなす)場所としてオリナス
とか、、





とにかくいろいろな案が出たけれど
私たちゆいまーる沖縄が直営店を持つ意味とは何だろう?と。

今まで卸売業がメインだったけれど
直接伝える場所になること。

そして、沖縄の価値創造のために
いろいろなことを試し、取り組んでみる場所にすること。

ゆいまーる沖縄株式会社の活動全体が垣間見えるような場所になること。



おおよそ、そんな大きな柱を持って
自分たちで確かめていくと
名前には、新しい言葉ではなく、
私たちの活動そのものでもある「ゆいまーる沖縄」
を入れるべきだ、ということになりました。


そして、いろいろな取り組みができるようにと
ストレージアンドラボの文言をサブ的に足したのです。


名前が決まって、その後に生まれた
ステイトメントがこちら



現在では、倉庫と店内を隔てる透明ガラスの壁に
ステイトメントが記されていますが
オープン当初、黒板に手書きで書いていました。


日々の生活をいつもより少し楽しく
豊かな気持ちにしてくれるモノ。
琉球・沖縄で生まれ育まれた
本質的で普遍的ななにかを教えてくれるモノ。
そんな良い品の背景や想い、
暮らしへの取り入れ方などを見つける場所が
ゆいまーる沖縄 本店です。


(嘉陽)
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店舗情報
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ゆいまーる沖縄 本店 < Storage & Lab. >
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/
島尻郡南風原町宮平652
tel ‪098-882-6995‬
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那覇空港店 Dear Okinawa,
https://dearokinawa.com/
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