2018-02-17

【 沖縄の染物や織物のこと:琉球絣 】


ゆいまーる沖縄 本店<Storage & Lab.>の在る、

沖縄県島尻郡南風原町は琉球絣の産地として知られています。

地名は「しまじりぐん、はえばるちょう」と読みます。

写真に写っているのは現在店頭にて販売中の琉球絣のハギレ。

手括(くく)り手織りで生まれた、手仕事のなせる技は

小さなハギレの世界にも十分に詰まっています。


絣(かすり)とは、糸の段階で色を染め分けて、

それらを織り込むことで模様を表す織り技法のことです。

糸をところどころ括って防染し、染め分けます。

インドから伝わってきたとされており、

沖縄に入ってきたのが14~15世紀ごろと言われています。

インドやマレーシアあたりの布のことをイカット(ikat)と

呼びますが、由来はもともと「結ぶ」とか「縛る」

という意味だそうです。

その、模様を出したい箇所を縛ったりして防染する作業も

全て手仕事なのが琉球絣の特長でもあります。


ですから、上の写真の模様が入っているところをよーく見ると

一本一本の糸そのものに色が付いていて、

模様が浮かんでいる箇所は色が付いていないことがわかると思います。

手括(くく)りによって成されるので、とても地道な作業ですが

人の気配のようなぬくもりのようなものを感じる布が生まれます。

先日、近くの琉球絣会館へ行った際に、

作業している織り手さんにお会いしました。


作業場ではちょうど糸を整経しているところでした。

整経とは、文字通り経糸(たていと)を整える作業。


織り機にセッティングする前の経糸を

細かいクシのような筬(おさ)で振り分け、

張り具合を確認しながらロールしていきます。

このとき巻いていたのは15M×4反分ということで60M。


色とりどりの糸が長く長く続いていました。

筬(おさ)はとても目の細かい櫛のような道具なのですが、

糸を振り分けること1200本だそうです。


ゆいまーる沖縄株式会社は、今年度

沖縄の染織物に関する調査を行なっています。

5月には沖縄の染織物の反物(着物用の手織り布たち)の販売も行う予定ですので

日程が決まり次第、お知らせいたします。

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沖縄県島尻郡南風原町宮平652番地
------------------------------------------------ 店長 嘉陽 -----------









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